新しい名刺

 労務管理関係の仕事用と年金関係の仕事用に名刺を分けて新しく作成しようとかねてから目論んでいたのですが、労務管理関係の名刺につける標語がなかなか思いつきませんでした。「魂の宿った会社、一緒に考えませんか?」、「会社の健康増進をお手伝いします」などあまりぱっとしないものばかりで、つくづく自分のコピーライトの才能に愛想を尽かしていたのでした。しかし、ようやくこれにしようというものを再発見しました。元共同通信の特ダネ記者で、現在は独立総合研究所社長の青山繁晴さんが座右の銘として考え出された造語、「脱私即的」です。読んで字のごとく、私心を脱し、本来の目的に即応することを意味します。漱石の「則天去私」も同じようなことを言っているのだと思われますが、やはり現代人の青山さんが使っておられる言葉の方がしっくりきます。

 というわけで、「脱私即的」を事務所名の下に刷ることにしました。一応青山さんには伝えておこうと、同氏のBlog「On the road ~青山繁晴の道すがらエッセイ」のコメント欄にその旨書き込みをさせていただき、一応ご容赦はいただいたものと勝手に解釈しております。この名刺をお渡ししたときに、この標語が目にとまって聞いてこられる方がいらしたら、言葉の意味をお話して、多少はそういうことに思いを寄せながら日々の経営なり、仕事に生かしてもらえればと思っております。そして、何よりも自分勝手な性分のおのれ自身に対する戒めとして、名刺を配るたびにそのことに思いを寄せる材料にもなると期待している次第です。

 さて、先日同業の大先輩から若かりし頃の武勇談も交えて「営業の真髄とは相手に貸しをつくること」だというお話を伺いました。大先輩が伝えようとしてくれた本当の貸しというのは、自己保身から来る妙な計算高さが少しでもあると生まれてくるものではありません。私心を脱して本当に相手の会社のこと、相手の立場を考えるという心を腹の底に宿していなければ、修羅場に立ったときの腹の据わり方、対応の仕方に雲泥の差が出て、偽者は直ちに見破られてしまいます。営業は、必然的に利を求める性質を伴う活動です。しかし、営業の真髄は、それとは真逆の心境に至らないと本当の腹はつくれない、そんなことを考えさせるお話でした。

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