過重労働撲滅特別対策班(通称「かとく」)動く

 いわゆるブラック企業対策として、今年4月に発足した過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」が初めての書類送検を行った事例が報道されています。書類送検されたのは、靴の小売専門店大手のABCマートです。報道によれば、同社は、池袋にある店で36協定を結ばずに、2人の従業員に、去年4月からの1箇月でいずれも100時間前後の違法な残業をさせていたほか、原宿の店でも2人の従業員に労使協定の取り決めを大幅に超える違法な残業をさせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。「かとく」は、100時間を超える違法残業などの過重労働を従業員に行わせている大企業を重点的に取り締まる特別対策班として、東京労働局と大阪労働局に設置されています。

=== NHK NEWS WEB 7月2日===

 全国に展開する靴の販売店、ABCマートが従業員に違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局は2日、労働基準法違反の疑いで運営会社を書類送検しました。いわゆるブラック企業対策のためことし4月に発足した過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」が送検を行った初めてのケースになります。書類送検されたのは東京・渋谷にある靴の販売チェーンの運営会社、「エービーシー・マート」と51歳の労務担当の役員、それに東京・池袋と原宿の店舗の責任者です。

 東京労働局によりますと、「エービーシー・マート」は池袋にある店で残業をさせるのに必要な労使協定を結ばずに、2人の従業員に、去年4月からの1か月でいずれも100時間前後の違法な残業をさせていたほか、原宿の店でも2人の従業員に労使協定の取り決めを大幅に超える違法な残業をさせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。別の複数の店舗でも過去に労働局から是正勧告などを受けていましたが、東京労働局が2つの店舗を立ち入り調査したところ、改善が進んでいなかったため運営会社や担当役員の書類送検に踏み切ったということです。

 エービーシー・マートは全国に靴の販売店およそ800店を展開し、グループの売り上げは年間2000億円を超えるということです。今回の件について、「誠に遺憾で、皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くおわびします」としたうえで、「すでに違法な長時間労働は解消し、再発防止のための措置を講じています。今後もコンプライアンス順守に全力で取り組んでいきます」などとコメントしました。厚生労働省は、いわゆるブラック企業対策として影響の大きい大企業を調査するためことし4月、東京労働局と大阪労働局に過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」を設置しましたが、今回が書類送検を行った初めてのケースになります。

 問題とされた長時間労働は
 東京労働局によりますと、池袋と原宿の2つの店舗では違法な残業があったとされる4人以外にも多くの従業員が残業が月100時間を超えるような長時間労働を行っていたということです。それぞれの店舗では少しでも売り上げを伸ばそうと、店の営業が終わったあと、従業員が残業をして売れ筋の商品を目立つ場所に並べ替えるなど頻繁にレイアウトの変更をしていたため長時間労働になっていたということです。さらに、ABCマートのほかの複数の店舗も同じような違法な残業があったとして、過去に労働局から是正勧告を受けていました。

 しかし、運営会社の担当部署では、問題を認識しながら、去年、東京労働局の指摘を受けるまで残業を減らすなどの具体的な対応は取っていなかったということです。このため、東京労働局は組織全体の構造的な問題があったとして運営会社や担当役員の書類送検に踏み切りました。

=== 転載 終わり ===

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