肩の力を抜け

 朝、よく通る道を自転車をこいで走っているときに、ふと、昔々サラリーマンをしていた頃の出来事を一つ思い出しました。

 多分、日本ではまだバブル景気に興じていた頃だと思います。機会があって、空気銃なるものを使ってのクレー射撃をやることになったのです。週末に郊外の射撃場に出かけ、構え方と撃ち方を習ってから練習を始めたのですが、小生は結構飛翔するクレーを撃墜し、要領はつかめたといい気でおりました。

 そして、本番。3~4人で1組くらいだったと思いますが、何組かに分かれて、組で何皿命中できたかを競う簡単な競技となりました。小生は、全部撃ち落とすくらいの意気込みで臨んだのですが、これがさっぱり当たらないのです。初弾をはずすと、次弾も外し、そのまま調子を崩して、やけくそで撃った数発がたまたま当たった程度の出来でした。

 これは、象徴的な出来事で、実は何かにつけてこういうことが起こります。そして、自転車をこいでいて気付いたことは、本番で失敗するときはいつも妙に硬くなっていること、そしてこのときも、肩に力が入り過ぎるくらいに入っていたのだろうということです。その後、身体論などの本を読んで解ったことですが、人間以外の動物は、その運動中に肩に力が入るということがおよそありません。実に力が抜けた状態で運動しています。最近では、人工的に作られた愛玩用の極小犬などがおかしな動きをしているのを見かけることもありますが、あれは例外というものなのでしょう。恐らく、あらゆる動物の中で、人間だけがよい結果を得ようとして身体中の随意筋に不必要な力を入れ、その反作用として、不随意筋の動きが鈍くなるという結果を来たし、かえって思ったような動きができなくなるのです。

 これを避けるには、とにかく「ここぞ」というときに力を、少なくとも表面の筋肉の力を緩めるつもりになること、そして、呼吸が浅くなっていれば、深呼吸すること、これは、身体だけではなくて、脳みそについても同じことが言えるのではないでしょうか。

2012_@東京上野浅草周辺+082A

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