スポーツクラブは人材が全て

 身体論に興味があるからという訳でもないのですが、機会を得てあるスポーツクラブを運営する会社の株を数年前に購入しました。この梅雨時は、株主総会が集中する時季でもあります。初めて件のスポーツクラブ運営会社の株主総会に出席してみました。
 
 会社を定年退職されたくらいにお見受けされる年配の方が多かったのですが、150人から200人位の株主が来ておられました。真面目な経営陣は、随分と長い質疑応答時間を設けられ、出席者の質問内容も非常に真面目なものが多かったように感じられました。思うに、こういった事業を行う会社に興味を持たれ、その株主になられるような方々は、自らも会員となり、現役を引退してからもしっかり身体を鍛錬して健康を維持したいと願うような人々です。人間とは、真善美を求める気持ちとエログロ趣味とが兼ね備わり、善と悪とが1人の人格の中に混在している複雑な存在ではありますが、どうも、スポーツクラブの株主総会の場合、人間の持つ善性の方の強い方が集まる傾向にあるような印象を受けました。


1.スポーツクラブはインストラクターで決まる

 少子高齢化が進む我が国では、商品によっては大幅な需要減が見込まれたり、現にその影響が顕在化したりしているようですが、医療・介護、そして何よりも「健康」に対する需要は今後増えこそすれ減ることはないと想定できます。おそらく、スポーツクラブ運営事業の成否の鍵もその辺りに存するのでしょう。スポーツクラブ運営会社が、改めて存在理由を自らに問うたときの解答は、比較的容易に見い出せることと思われます。

 成長が見込める分野であれば、新規参入者が多くなり、過当競争の問題が新たに生じてきます。この点に関して、株主の中に大変見識の高い方がおられて、次のような意見を述べておられました。

 この株主の方が通っておられる店舗では、プログラムの人気が非常に高く、プログラムによっては時間よりも早く行って並んでいないと定員に達して受講できなくなることもしばしばであるプログラムが相当数存在するとのことでした。プログラムというのは、例えばヨガであるとか、エアロビクスであるとか、特定の種目を専門のインストルクターが教えるクラスのことです。彼によれば、たとえ同じ種目で同じ名称のプログラムであっても、インストラクターの技量、人柄などによって集客人数に大きな差が表れるそうです。結局、スポーツクラブ運営の成否を握るのは、同業他社との差別化であり、その鍵はプログラムにあります。そして、そのプログラムの成否を握っているのは、インストルクター、即ち、人であり、ここへの投資を出し惜しみすると結局競争に敗れることになるということでした。

 この指摘は、士業の成否についても完全に当てはまることなんでしょう。技量と人格を磨く努力を怠ればたちまち自分に返ってきます。


2.社外取締役はいるのか

 「社外取締役は米国から入ってきた仕組みで、文化の違う日本で機能しているのか疑問を持っています。機能しているとすれば、社外取締役の○○氏は、既に長期間社外取締役の地位にあり、当社にどのように貢献してこられたか具体例を挙げて説明してください。」という趣旨の質問がありました。米国流の経営手法に疑問を呈する一般株主が普通に表れるようになったことは特筆すべきことです。村社会が基本の我が国では、所詮よそ者の社外取締役の果たす役割には限界があると考えるのは非常に自然です。外部からの牽制や新しい発想を取り入れる仕組みとして残しておくのは良いと思いますが、選任を義務化したり、流行と考えるのは確かに意味がないと思いました。

 会社法上は、こんな風になっています。

 社外取締役とは、取締役会の監督機能強化を目的として、会社の最高権限者である代表取締役などと直接の利害関係のない独立した有識者や経営者などから選任される取締役のことです。

 社外取締役となるためには、次の条件があります。

(1)過去にその会社またはその子会社の業務執行取締役や執行役、支配人、その他の使用人となったことがない。
(2)現在もその会社またはその子会社の業務執行取締役や執行役、支配人、その他の使用人となっていない。

 社外取締役の設置は、委員会の設置や特別取締役の選定の前提となっています。

(1)委員会設置会社になる前提として、各委員会の委員の過半数を社外取締役にしなければならない。
(2)特別取締役を選定する前提として、取締役のうち1人以上社外取締役がいなければならない。

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