順次戦略

次に、Wylieは、戦略と呼べるものものの中に「順次戦略」と「累積戦略」という2つの範疇があると考えます。つまり、一つは、戦略全体の大目標を達成するための過程の中に小目標のようなMilestoneがあり、順次これを達成してから次の段階に移るというような積み上げ方式で、かつ、その過程がある程度見渡せる性質の戦略です。もう一つは、戦略全体の大目標は存在するが、その過程の行為がある時点でどの程度の効果を上げているのか良く分からない性質の戦略です。しかし、後者は、個々の行為が累積してある臨界点を超えると絶大なる効果を発揮していることがはっきりと分かるようになるといった類の戦略のようです。

順次戦略:
ある種の軍事行動は、それぞれ別個の行動から形成されたある一定の段階を踏んでおり、しかも各段階は戦略家によってあらかじめ起こることがそれぞれはっきりと予想されており、それがどのような結果につながるのかも予測されものだ。よってその実際に起こりうる結果が、その次の段階を決定し、それが次の段階や次にどのような行動を取るのか、または、次にどのような行動を計画しなければならないのか、ということまで決定するのである。これが、「順次戦略(sequential)」ということの意味である。太平洋戦争において、マッカーサーによる太平洋南西部での行動と、ハワイから中国沿岸部にかけての太平洋中央部での行動、ノルマンジー上陸から独逸に至る行動や独逸の露西亜への侵攻は、「順次戦略」として分析することができる。

コメント

非公開コメント

トラックバック

http://yokoteoffice.blog130.fc2.com/tb.php/2-098327a3