日本の国際競争力

我が国の国際競争力は、確かに「世界の工場」として君臨した1980年代のような勢いはないのかもしれません。現象面として、家電産業などは、東亜細亜の競合企業に世界市場で一歩も二歩も遅れをとってしまっているという、数年前までは考えられないような事態に至っています。しかも、2008年以降は、世界同時不況に加えて急激な円高と試練が続いて、なかなかデフレ不況から抜け出せない状況という印象が強いと思います。人口減少による国内市場の縮小傾向は避けられないため、外需依存体質は今後ますます強まるばかりで、新興国市場が頼みの綱になるというのも理解できます。

しかし、総務省統計局がWebsiteに公表している2008年までの統計を見る限り、我が国は、対米国はもちろんのこと対中国、韓国、台湾及びシンガポールに対しても、貿易収支は一貫して黒字を継続しており、赤字なのは主に対資源輸出国に対してだけです。対ロシアについては、原油の価格が下がってきたことで赤字から黒字に転換しています。

亜細亜の新興工業国は、我が国からの輸出に依存していると見ることができますし、一方資源輸出国の豪州などにとっては大量に資源を引き受けてくれるお得意様と言う見方ができます。注目すべきは、非資源国仏伊及びスイスとの貿易です。これらの諸国の産業政策の中に低賃金競合国と我が国がいかにして戦っていくかについての手がかりがあるように思えます。

日本の主要相手国別輸出
日本の主要相手国別輸入
日本の主要相手国別貿易収支

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